リズミカルなパーカッション。斬新でメロディアスなベースライン。キャッチーなスキャット。電子楽器による新たな質感。UK Jazz Danceを考える上でFusionは欠くことができない。
それは、UK Jazz Danceの歴史において、最も重要なDJの一人Paul Muphyのレコード店がFusionであり、現在イギリスで最も活動的なDJ Perryが最も大切にしている音楽がFusionということからも、知ることができる。
このFusionという音楽がどういうものを指すか?それを、表す言葉はたくさんあるだろう。しかし、私流の解釈で言えば、最初に述べたような従来のJazz−1960年代までのHard Bop, Modal Jazz, Latin Jazzを中心としたアコースティックなJazz−になかった要素を含む新しいJazzである。
今、BEBOP SQUAREでPlayされるFusionは,その中でも特にHardでSpeady、そしてJazz的な要素が濃いものが多い。Fusionといっても、Rockに近いもの、すごくPopなものと色々あり、さらにはUK Jazz Danceの歴史に関わってきた重要な作品というものもあるが、ここでは今の感性で私が踊れると判断したものを紹介していきたい。
   
     
     
     
 
01. Airto Moreira / Samba de Flora
02. Alphonse Mouzon / Just Because of You [sound]
03. Harris Simon Group / North Station [sound]
04. Jayme Marques / Vera Cruz [sound]
05. Fuse One / In Celebration of The Human Spirits [sound]
06. Norman Conners / Mother of the Future [sound]
07. Tania Maria / Eruption [sound]
08. Jaco Pastrius / Kuru:Speak like a Child [sound]
09. John Thomas & Life Force / Maryke [sound]
10. Art Farmer / Spain [sound]

01. Airto MoreiraはUK Jazz Danceシーンの最重要アーティストの一人である。この「Samba de Flora」はUK Jazz Danceのコンピにも収録されているクラシック中のクラシック。熱いボーカルとJorge DaltoのパーカッシブなPianoとFloorの雰囲気を一変させる曲。

02. Alphonse Mouzonは私の好きなドラマーで、彼のドラミングは複雑かつパワフルでダンサー心を捉えて離さない。「Back To Jazz」収録の「Just Because of You」は、いくつかのバージョンの中で最もスピーディーで、その疾走感とクールなソロが魅力。

03. Harris Simonは世間一般では、さして注目される存在ではないが、UK Jazz Dance界ではかなりの人気。PerryプロデュースのDave O'Higginsのアルバムでこの曲がカバーされたことからも、その人気の高さがうかがえる。原曲は、テーマのあとの突然のサンバな展開にやられます。

04. Jayme MarquesのVera Cruzはクラッシクでありながら、今のイギリスのClubでもよくかかるUK Jazz Danceの歴史に関わってきた曲。20分という長尺の曲でありながら、全く飽きさせない展開には脱帽です。

05. Fuse OneはFusion界のSuper Star集団で、この曲は音の圧力、クールなソロのぶつかり合い、思わせぶりなイントロと、まさに別格!

06. Norman ConnersはAlphonse Mousan同様すばらしいFusion作品をたくさん残しているDrummer。この曲は、Carlos Garnetの曲のカバーで原曲よりもベースがHeavyでFusion的要素が強い。印象的なScat。みなさん一緒に歌いましょう!

07. Tania Mariaはいつでも一番人気。この前のBEBOP SQUAREでも一番曲名を聞かれたのはこれでした。叩きまくりのPiano。驚異的なScat。そして、彼女のルーツであるBrazilからの熱いサンバの風。最高ですか?

08. この作品はベース弾きにとってのバイブル。それまで、脇役だったベースが主役になった革命的作品。Cha Chaもいいですけど、シンプルにベースが暴れまわるKuruの方が自分好み。

09. John Thomasのこの曲は今回のTop 10にも入れました。この人の作品に共通するのが透明感のあるサウンドです。美しいScat、美しいギター、美しいピアノ。サンバでありながら、どこかドイツを思わせる曲です。

10. Art Famerはどっちかというと、アコースティックなイメージの強いアーティストだと思いますが、こんな作品も残していました。いわずと知れたChick Coreaの代表曲Spain。David Matthews Big Bandの奏でるスペイシーな演奏の上をArt FarmerとゲストのYusef Lateefが豪快にBlowする痛快な曲。